12月のヘアー(乾かし方でボリュームに違いが)の話
最近髪が少なくなったと悩んでいる方が多いようですが、私が沢山のお客様を観てきて思うことは、ほとんど心配ない方ばかりだと思います。
ほとんどの方がどうしても昔の自分と比べてしまうことが原因だと思います。 女性の場合、髪が抜けて少なくなると言うことはないようです。
少なくなったと感じる原因は3つあって、1つ目は髪の毛1本1本が細くなること、
2つ目は特に生え際あたりが成長しきらない産毛のような未成熟毛になってしまうこと、
3つ目は頭の頭角から上にあるある帽状腱膜という頭部の皮膚が下に下がることによって 頭皮に対して垂直に立っていた毛穴が、
横向きになることで髪の毛が横向きに生えてきて特につむじ周りがパッカリ分かれて 地肌が目立ちます。
なので、この3つのことで髪が薄く少なくなったと感じる訳です。 また、その反対に髪の毛が多くて悩んでいる方もいらっしゃると思います。
その悩みの要因の中で髪が少ない方、多い方も一番影響するのは髪質といえます。
髪質を科学的に説明すると、とても難しく長くなるので割愛させて頂きます。
以下に簡単に髪質の説明を致します。 髪質は人それぞれで、それぞれ悩みがあって、標準的な髪質の方でも悩んでいる方が多いようです。
多分、のべ数万人の毛髪を観てきた私が観ても悪い髪質ではなく、むしろ良い髪質だと思う方でも悩んでいる方がとても多く感じます。
悩みとしては、髪が硬い方の場合、毛料の多さとボリュームが出すぎるという悩みをお持ちのようです。
また、髪が柔らかい方の場合は、その逆で、ボリュームが出ない、セットの持ちが悪いというような悩みがあるようです。
どうすれば良いかというと、硬い方の場合は長めの髪の方が収まります。
しかしながら、ショートカットを希望される場合は、 トップの髪を長めにして段をあまり入れないスタイルがおすすめです。
しかし、今は、カット技術の進歩で、ボリュームを抑えることができるようになりました。
柔らかい髪の方の場合はトップの髪に段を入れてカットすることでボリュームを出すことができます。
また、段を入れたくない方は、分け目の少し内側にほんの少しだけ間引くように短い髪を作ることで
表面の髪を 持ち上げさせる効果を出してボリュームを出す方法もあります。
今までは、カット以外の方法としては、パーマやヘナカラーをすることでボリュームアップ、 ストーレートパーマなどでボリュームダウンを勧めていました。
ただ、最近はシャンプーやトリートメントの進化で、髪のボリュームアップとボリュームダウンがコントロールできるようになりました。
皆様に自宅でできる簡単な方法として、髪を乾かすときに、ボリュームアップさせたいときはドライヤーの風を 地肌に対して垂直に(90度)に当ててください。
ボリュームダウンさせたいときは地肌に対して平行にドライヤーの風を当ててください。
いずれにしても、シャンプーの後は速やかに乾かしてください。特に寒くなっていきましたので風邪に注意してください。
髪の量、髪質の硬軟にかかわらず、健やかな髪にするために何も使わず簡単な方法として考えるとしたら、
両手を頭につけて地肌が頭蓋骨からずらすように動かしてマッサージをすることが大事だと思います。 次回は顔の形にあったヘアスタイルについてお話しします。