髪の毛の保湿ケア
寒い時期の髪の悩みは、季節柄、乾燥することです。
冬は湿度が下がり空気も乾燥している上に、暖房で室内も乾燥しています。
そのため、髪だけでなく顔や身体のお肌も乾燥してしまいます。
乾燥対策のスキンケアを頑張っていても、髪の乾燥ケアはつい見落としがちではありませんか。
寒い季節はお肌だけでなく、髪も乾燥しやすくなっています。
今回は、髪の毛の保湿ケア方法の話をします。
髪はどうして乾燥するのか?季節にも影響しますが、一番の原因はキューティクルのダメージです。
キューティクルは髪の表面にうろこ状に広がっていて、髪の内側の水分を守ったり髪のツヤをキープしたりする働きがあります。
しかし、キューティクルはダメージを受けやすく、痛んでしまうと、髪のツヤや水分が保持できず、髪を乾燥させてしまうのです。
キューティクルは鱗状の層が重なっていて平均7〜8枚ありますが、枚数が少なくなって傷んでしまいます。
髪の乾燥の原因
①
髪の毛は通常弱酸性なのですが、ヘアカラーやパーマなどをするための薬剤はアルカリ性のため、
ヘアカラーやパーマなどの薬剤を使用することで弱酸性の髪の毛がアルカリ性に傾き、キューティクルが開いた状態になります。
正しくパーマをかけるとキューティクルは元に戻るため、それほど痛みません。
しかし、ブリーチなどの明るいカラーの場合はキューティクルが開いたままになるために髪の水分や栄養分をキープすることができなくなって髪が乾燥してしまうのです。
ヘアカラーやパーマなどでアルカリ性に傾いた髪は通常1週間くらいで元に戻るそうなのですが、
その他の原因と重なるとキューティクルは開いたままの状態となってしまうので乾燥した状態が続いてしまうことも。
ヘアカラーやパーマなどは、その後のケアをしっかりと行ってダメージを最小限に抑えましょう。
②
また、ドライヤーやヘアアイロンの使い方が良くないと髪の乾燥を招いてしまいます。
乾かし過ぎや温めすぎに注意することでキューティクルへのダメージを予防することができます。
ドライヤーで髪を乾かすときは頭皮との距離を15センチくらい離して、乾かしすぎに注意してください。
仕上げに冷風で髪全体を冷やすことでキューティクルを引き締め、乾燥を防ぐことができますので、是非試してみてください。
ヘアアイロンは、特に長時間同じ髪に当てないようにして、1か所5秒以内で終わらせましょう。
また、ドライヤーやヘアアイロンでスタイリングするときはダメージを防ぐスタイリング剤などを合わせて使うのもおすすめです。
③
頭皮は常に皮脂を分泌しています。この皮脂は天然のヘアオイルとして髪をコーティングすることで乾燥から守っています。
頭皮が乾燥して油分の分泌が少なくなると、当然髪の毛をコーティングすることができなくなって、
その結果、髪の毛が乾燥してしまいます。
シャンプーをすると皮脂があらいながされてしまいます。
乾燥から守るためにも、シャンプーは必ず夜にしてください。朝シャンはNGです。
長い髪の方は毛先まで皮脂が浸透しにくいため、中間~毛先にはヘアオイルなども有効です。
また、キューティクルへのダメージが怖いからと、ドライヤーなどを使わずに髪を塗れたまま放置するのは逆効果です。
髪が濡れている時はキューティクルは開いた状態でとてもダメージを受けやすい状態となっています。
濡れたまま放置していると、髪同士の摩擦がキューティクルのダメージにつながってしまい、髪の乾燥を招きます。
ブラッシングも梳かすていどで軽くするのは問題ありませんが、やり過ぎると髪は摩擦に弱いためにキューティクルを剥がしてしまい、痛めてしまいます。
シャンプー前の乾燥している髪を軽くブラッシングしてからシャンプーすることで、
余分な皮脂や汚れが浮き上がるので、少量のシャンプーでもしっかりときれいに洗うことができます。
シャンプー剤の使いすぎも必要な皮脂まで洗い流してしまうなど、
髪の乾燥の原因となりますので、事前に軽くブラッシングすることでシャンプーの使用量を減らす事で乾燥対策になります。
乾燥を防止するヘアケアとしては、
①
髪の痛みが気になるときは自宅で贅沢にトリートメントをしてみてあください。
やり方は、シャンプー後に、トリートメントやヘアマスクを中間~毛先を中心に手でしっかり揉み込んで、
目の粗いコームで髪全体を梳かし、トリートメントを全体にしっかりと行き渡らせます。
絞ったホットタオルで髪を包んで、その上にビニールキャップを被せて浸透させてください。
できれば、湯舟につかって5分以上置くのがおすすめです。その後、しっかり洗い流してください。
②
髪の乾燥を防ぐためにはヘアオイルも有効です。
季節柄の乾燥、エアコンなど髪の乾燥の原因となるものがたくさんあります。
髪の中間から毛先にかけてしっかりつけてください。
付け方は、シャンプー後の濡れた状態のときに、手のひらにつけたオイルを両手でしっかり伸ばしてから髪を下の方から上に持ち上
げるように中間から毛先にかけて揉み込んでください。
朝起きて、それでも乾燥しているようでしたら、同じようにもう一度つけてください。
乾燥の季節はお肌の乾燥ケアに注目しがちですが、せっかくお肌がうるおっていても、
髪がパサついていると若々しいイメージが台無しになってしまいます。
髪の乾燥の原因を知り、正しいケアをすることで、毛先までうるおってつやつやな髪をキープしてくださいね。
オファーズヘアー 藤木康宏