白髪染めとオシャレ染め、ホームカラーとサロンカラーの違いについての話
「白髪染め」と「オシャレ染め」の違いは何かというと、 実のところほとんど変わりがありません。
基本的な薬剤は同じものでできています。
何が違うのかというと、カラー剤の調合や比率が違うだけです。
美容室では、何種類かのカラー剤の色を混ぜて調合してお客様に合わせた希望の色を作っています。
白髪を黒髪と同じように染めるとベースの色が白いので他の髪より色が浮いて見えてしまいます。
白髪染めはオシャレ染め用のカラー剤に白髪を染めるために必要なカラー剤(ナチュラルブラウン)を調合する事で白髪を染めることができます。
白髪を染めるために必要なカラー剤が入っていない物がオシャレ染めと言えます。
また、最近の美容室の明るい白髪染め用カラー剤はおしゃれ染め用カラー剤とほとんどかわりありません。
美容室では、明るめの白髪染めをする場合は、希望の色より明るいオシャレ染めと少し暗めの白髪染め用薬剤を調合することで作ることが出来ます。
暗い色を混ぜるので、明るい色を混ぜてバランスを取ったりします。
ですからオシャレ染めから、白髪染めへとカラーを変えるのに抵抗を感じている方がいると思いますが、そんなに気にしなくていいと思います。
ただし、白髪染めは暗い色を混ぜる関係で、あまり明るい色では出来ません。そこだけは注意してください。
美容室のカラー剤(サロンカラー)と市販のカラー剤(ホームカラー)の違い
最近は市販のカラー剤も種類が豊富で多種多様になっています。
いかにも痛めずに染めることができるようなイメージと広告で宣伝されています。
私自身もどんな物かと、薬局などに市販のカラー剤を見に行くと、自分で簡単に染められる物が多く、確かに手軽に痛まずに簡単に染めることができるような気になります。
ですが、自分で簡単にと言うところが、むしろ髪を傷めてしまう原因になっているようです。
簡単に染めることができることで短期間の周期で染めるようになり、新しく生えている新生毛だけに塗れれば良いのですが、つい毛先まで塗ってしまいます。
毎回毛先まで塗ることでダメージが蓄積して髪の毛が痛んでしまうわけです。
そこで、美容室のカラー剤と市販のカラー剤では何が違うのかいうと、一言で言えば質の良さとカラーバリエーションが違います。
美容室では100色位のカラー剤の中から、お客様1人1人に合わせた色を選びます
また、痛まないように、新生毛だけに塗る技術や毛先まで塗るときは毛先用のさらに優しい痛まない薬剤を塗っています。
刺激に弱い頭皮の方には保護するためのオイルやクリームなどを使ってカラーをしています。
それに対して市販されているカラー剤は、簡単に綺麗に染められ、しっかり染まるように作られています。
そのためにカラー剤としての効果を少し強めにしてあります。
強いというのは、脱色効果をあげたりして色の浸透率を上げています。
PHを高く(アルカリ度を高く)設定しています。それはPHを高くすることでキューティクルがより開いて薬剤の通りが良くなり染まりを良くするためです。
その代わりキューティクルが開きすぎることで、染めた後キューティクルが開いたままになりやすくなりキューティクルがはがれやすくなり、それがダメージにつながります。
裏を返せば、髪の毛への負担やダメージが大きくなるということです。
ホームカラーはコスト重視で大量生産しているので、カラー剤の成分も髪に良いものわ入れてはいますが、少量しか入っていません。
テレビCMではトリートメント効果があると言ってはいますが、それはカラー剤と一緒に入っているからですが、最低限なもので効果はその時だけであまり効果はありません。
ホームカラーも昔よりは良くはなっていますが、染める時に時間をかけ過ぎたり、薬剤をつけ過ぎればさらに髪は傷みます。
美容室でのカラー剤は最低限の作用で染められるように開発されていて、いかに髪への負担を少なく出来るかに力を入れています。
しかし、それでは綺麗な色を出し難くなるので、美容室ではカラー剤を調合して混ぜていろんな色を作りだしているのです。
つまり、美容室のカラー剤のほうが良い成分が多く入ったより上質で、調合して混ぜて使う専門のカラー剤を使用しています。
【市販のカラー剤】 すぐ簡単に染まる強力タイプ
【美容室のカラー剤】 調合して染める上質タイプ
オファーズヘアー 藤木